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右手と左手に一つずつ

好きなことと日常生活についての雑記

キンキーブーツとマイ・フェア・レディを観た

 7/30のマチネでキンキーブーツを、ソワレでマイ・フェア・レディを観てきました。本当は1公演しか観る予定のなかったマイ・フェア・レディですが、つべの水田航生トライアル!*1を見ていたら観劇予定の日を待てなくなって当日の朝に買いに行ってしまいました。お金と時間にほんの少しの余裕があると無駄に行動力が湧いてきますね。人生初の1日2公演の観劇です。

 

■キンキーブーツ

 1週間前に見たばかりだったけれど意外と新しい発見もあったりした。やっぱり2回観に行って正解だった。

 すごく細かいことだけどクライマックスの場面でジョージが履いてるヒールが他の人より少し太めだった。さすがにピンヒールは無理だよね。でも高さは他と大差ないし、普通に履きこなしてるのがすごかった。改めて見るとユニオンジャック柄のブーツがとてもよく似合っていて素敵でした。彼の低音の歌声も結構好きだった。それと、ダンスが可愛かった。

 チャーリーに恋するローレンは、1789のソレーヌのときとは打って変わっていつまでも見ていたいくらい可愛くなってて感動した。恋する女の子っていいなぁ。ミラノへの気持ちが空回りして孤立していくチャーリーをそっと支えるところが本当に好き。チャーリーと結ばれてよかったねって言いたくなる。

 孤立していくチャーリーの演技も初めに見たときから心臓をギュウッと掴まれるようで、2回目に見たときはそろそろあの場面だと思うとちょっと苦しくなったりした。ローラと比べたら見た目はごく普通の男性かもしれないけど、孤立して苦悩したり、父親ゆずりの靴への情熱を秘めていて思い切ってニッチな市場を開拓しようとするところは応援したくなるので見ていてすごく励まされた。

 

 ただ、少し残念なこともあったので愚痴がてら反面教師にするために書いておきたい。前屈みで観劇する人が前後左右にたくさんいて、見づらいわ集中できないわで1回目に観に行ったときはストーリーに感情移入できなかった。当然ながらスタオベする気になどなれず、モヤモヤした気持ちで帰宅しました。特に嫌だったのは特定の俳優さんが出てきたときに前屈みになっていたこと。確かに女装姿は素敵だし、ピンヒールで踊ってのもかっこよくてもっとよく見たいと思うのはわかるけど、それならオペラグラスでも双眼鏡でも使えばいいのに。観劇するようになってからまだ日が浅い自分が言うのもなんだけど、マナーくらい調べないのだろうか?作品は良かっただけに本当に残念だった。

 

 

マイ・フェア・レディ

 MURDER for Twoで松尾さんの歌声を聴いてからほかの作品も観てみたいと思って当日にチケットを買ってしまいました。その結果、うっかりハマってチケット増やして全部で3公演観ることになりました。 すごく面白かったです。キンキーブーツを観た直後だったので、客層の幅の広さが新鮮に感じました。歴史の長い作品だからこそ様々なファンがいるんでしょうね。ほとんどの役者さんが初見だったので、簡単に印象でも書いておきたいなと思います。

 

・イライザ(真飛聖さん)

 花売り娘と貴婦人のギャップが大きくて単純にすごいなぁと思った。言葉遣いを学んでいく過程や自分が研究対象でしかないことを悟って怒り出すところで色んな表情が見えるので、カラフルな積み木が入ったおもちゃ箱のようで観ていてとても面白かった。

 

・ヒギンズ教授(寺脇康文さん)

 初めて観て「なんてムカつく男だろう」と思ったwとても個人的なことだけど、独身でどこか子供っぽくて若干マザコンの気を感じるところが職場の上司とダブって見えてムカついたんだと思う。観る前は教授という役のイメージとして小難しい性格のインテリさんかなぁ、なんて思っていたけど想像以上にコミカルだった。周りにいるピッカリング大佐やピアスさんが割と落ち着いているから余計に目立つのかな?

 

ピッカリング大佐(田山涼成さん)

 THE・いい人。教授にしごかれているところをもう少し優しくするように窘めてくれたり、ドレス姿を褒めたり、基本的に優しい。教授のおかしな動きを真似してさらにおかしくなるあたりがちょっとした癒し。

 

・ピアス夫人(寿ひずるさん)

 奔放に舞台の上を駆け回る教授にピシッと言える人。もっと歌声を聴いてみたかったなぁ。ときどきビビってる教授が面白かった。

 

・ヒギンズ夫人(高橋惠子さん)

 とっても綺麗なお母様。歌はないけど要所でいいとこ持ってく感じ。こんな素敵なお母様からどうしてあの息子さんが?と若干の疑問が…。きっとお父様に似たのかな?イライザと庭で話してる場面がすごく好き。

 

・フレディ(水田航生さん)

 裕福な家柄の世間知らずなお坊ちゃま。アスコット競馬でイライザの下町言葉を聞いてまさかのフォーリンラブ。今まで知らなかったものへの好奇心もありそう。1日に2、3通も手紙を書いてしまう惚れっぷりは一直線すぎていい意味でお花畑キャラ。てっきり最後にイライザと一緒になるかと思ってた。

 

・ドゥーリトル(松尾貴史さん)

 今回のお目当てでMURDER for Twoで観たので最後にしてみました。どの場面で登場しても酔っ払っているダメ親父。娘にまで金をせびる。でも、どこか憎めないキャラクターだったのが印象的。ドゥーリトルの曲で手拍子するのが楽しかった。

 

 全体的にすごく面白くて、観終わるとまた観たくなってうっかり3回観てしまったのはちょっとした誤算だった。おかげさまで暑い夏に反して懐がとても涼しくなりました。間違ったクールビズか。

 イライザに金をせびる場面と酒場の場面のアドリブが面白かったのと、大佐がヒギンズの動きを真似るところも毎回ちょっとずつ違っていたので観るたびに楽しみにしていました。イライザはどうしてヒギンズのもとに戻ろうと思ったのかイマイチ納得できなかったのはちょっと残念。結構ひどい言い合いだったのでどうやって収めるのか楽しみにしていたのだけど唐突に戻ってきたように感じてしまいました。それと、ヒギンズの曲で「女はどうして母親のようにできない」という歌詞があったけれど、ヒギンズにとっては女と母が同じ女性でも全く別だという認識なのが興味深い。簡単に一言で片付けるならマザコンだよなぁ、と感じました。

 脚本に関してイライザの下町訛りが江戸訛りに翻訳されてるのがわかりやすくて面白かったので結構好きです。「ひ」が「し」になってたので「品のある広い額」が「しんのあるしろいしたい(芯のある白い死体)」になっててヒギンズが怖がるのが面白くて大爆笑してしまった。まだ名古屋公演と大阪公演が残ってるけど、また再演されるならぜひ観たいなぁ。気が早い?

*1:フレディ役の水田さんによる舞台裏レポのようなもの