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好きなことと日常生活についての雑記

4月16日 1789-バスティーユの恋人たち- を観てきた

 人生初の観劇、人生初のミュージカルはとても楽しかった。あんなにパワフルで面白いものだとは思ってなかったので1公演しかチケットをとれていないことを後悔するばかりだ。


因みにキャストはこんな感じ。

ロナン/小池徹平
オランプ/夢咲ねね
マリー・アントワネット/凰稀かなめ
シャルロット/志村美帆
ルイ・ジョセフ/鈴木和弥


 観る前は「徹ちゃん主役で大丈夫かな?」とファンながら失礼極まりない心配をしていたけど、ちゃんとロナンがそこにいました。印刷所で印刷台にヒョイっと飛び乗るところなんかがあまり物を知らない田舎から出てきた若者っぽかったり、粗雑な感じの口調もいいなと思った。歌もよく声が通るのか歌詞も聞き取りやすくて初めてでも楽しめた。

 オランプとの恋はなかなか展開が早いように感じたので、ちょっとばかり置いてけぼりになりかけた。ただ、オランプとのデュエットを聴いていたらだんだん恋人感が出てきてた気がした。なにより2人の声のハーモニーが心地よかったので、この組み合わせで観られて良かったなぁと思う。他の組み合わせのチケットを取れてないのが残念すぎてなぁ、せめて加藤君のロナンも観たかった。

 

 個人的にツッコミ入れたくて仕方なかったのは、いつの間にか恋人ができてたロベスピエールとオランプに恋しちゃったアルトワ伯。気付いたら恋人ができてたのはきっとやたらとモテるということにしておいて、アルトワ伯がオランプを追ってたのはアントワネットのスキャンダルを探るためじゃなかったのか?追ってたら恋しちゃいましたって少女漫画でもそんなにないんじゃ…?媚薬盛ったところが大胆すぎて笑っちゃったwおまけに手品まで始めるとは、恐るべしアルトワ伯。

 

 あと、この作品の魅力はダンスだと思う。群像劇というだけあって大人数でのダンスは圧巻。まさかアクロバットまであるとは思ってなかったので驚いた。小柄な徹平ロナンのダンスもかっこよくて「こんなに踊れたんだ」と感心した。

 

 ストーリーで印象に残ってるのは、マリーアントワネットが母親としての自覚をもって女王の務めを果たそうとするシーンとロナンがプチブルジョアに対して「その頃俺は飢えていた」と激高したシーン。観ていたときはロナンの内側に溜まっていたものが一気に爆発してあんなふうになったんだろう、くらいに考えていたけど危険思想を疑われて拷問された上、仲間のもとに戻ると貧困で飢えていた自分と違って学問を修めて思想を語っていた彼らとは同じ革命を起こそうとしていても根底から立場が違うことが思い知らされてしまう。それがあの感情の爆発につながったのかな、と考えてみたり。

 

 そして、個人的にMVPはラマールです!おいしい役どころだったことを抜きにしても彼の声がすごく好きだったので。新しい発見です!

ラマールも含めてですが、革命に向かって行く民衆の激しい感情の中で秘密警察3人組は一服の清涼剤のようで、登場するたびに何をするのかとドキドキしながら観てました。最初のテントウムシから始まり、最後に捌けていくまで沢山笑いがあったおかげで革命の緊迫感とのメリハリができて楽しさが倍増している気がした。

面白かったポイントとしては、骸骨を見つけたときのお客さんいじりと「オランプちゃ~ん」と叫んでオランプを追いかけ続けるところと、最後に捌けていくときの「こんな別れは嫌だ~」のと叫びながら世界ふしぎ発見の人形よろしくボッシュートされるところと人形劇の場面でした。それから、アルトワ伯の手品絡みでオランプの代わりに媚薬を飲んでしまうところや「また同じ手だ」と3人でガヤをいれるところの3バカ感がたまらなく好き!秘密警察3人組可愛い!何度でもいうぞ、3バカ可愛い!

 ラマールの次点で好きだったのはペイロール伯です。彼の声も大変好みだったのと、ロナンを拷問する場面の鞭捌きがかっこよかったので。オタク的な気持ち悪い感想を含めれば、ロナンがなかなかいい感じで痛ぶられていたのがツボでした。かわいそうなんだけど「いいぞ、もっとやれ」って思っちゃう。焼きごてが特に痛々しかったです。思わず双眼鏡でガン見しました←

 

 初めてミュージカルというものを観ましたが、もっとチケットを取っておけば良かったと思える作品を観られたことと新たに気になる俳優さんを見つけられたのはとても大きな収穫です。徹ちゃんは6月にサブイボマスクの公開と7月からキンキーブーツがあるのでどちらも楽しみです。

 

 まさか新生活の始まりとともに引っ越しすることになったせいで、2週間もPCが使えないことになるとは思わなかったのであと2つ書きたい記事をためてしまった。早く書きたくて仕方なかったのでできるだけ早く書きたいです。