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好きなことと日常生活についての雑記

流行に疎かった私がWaTファンになったきっかけ

現時点で書きたいことはたくさんあるが、私が色んなもののオタクと呼ばれるものになっていく上でどうしても避けて通ることのできないものはWaTである。こればかりは書かずにはいられない。きっかけは遠い昔なので記憶が曖昧な部分はあるけれどできる限り書きたい。

 

■WaTの存在に気付く前の私

WaTがメジャーデビューした2005年、中学1年生だった私は本が大好きで昼休みには図書室に入り浸っている子供だった。休み時間や放課後にクラスの女の子達がドラマやバラエティの話に花を咲かせる中、黙々とページをめくっていた。単純にテレビ番組に興味がなかった。芸能人に関しては”なんとなく顔は見たことがある”程度の知識だけである。従って、この年に小池徹平出演していたごくせんやドラゴン桜、鬼嫁日記は見ていない。多分ファンになるきっかけとしてはドラマは大きな可能性をもっていただろうとは思うのだが見ていなかった。当然のことながらウエンツ瑛士も私は認識していなかった。

中学生の時の会話で授業や部活以外にテレビ番組の話はそこそこ多かったように思う(飽くまで主観だが)ので、テレビ番組に興味がないのは友達との話のタネとしてなかなか致命的ではないだろうか?

そんな私が危機感を覚えるのが中学入学から9か月ほど経ったころになる。

 

■苦し紛れの一言が…

 部活に入って友達ができるとクラスの人以上に密な関係ができていき、クラスの中ではなんとなくやり過ごしてきたテレビ番組や芸能人の話が増えてきた。それでも初めのうちは周りが話しているのを相槌を打って聞いていたのだが、とうとう「好きな芸能人は誰?」と訊かれてしまった。まったく以て興味もないことについてどう答えていいのかわからず言い淀んだ。なかなか答えない私に友達は気を遣ってくれたのだろう。

 「もしかして最近デビューしたWaT?」

こう言ってくれた。「芸能人なんて全然わからん。でも、会話が広がらないのも嫌だ。コイツつまらないと思われたくない」と考えた瞬間に、つい見栄を張って「うん、そうだよ」と返事をした。ここでようやく私の視界にテレビや芸能人の類が入ってきた。そして、WaTという存在も認識した。

 

■WaTを知る

見栄を張って肯定の返事をした私は、帰宅してからとても焦っていた。勢いでWaTが好きだと言ってしまったものの彼らのことは2人組であるということくらいしか知らなかった。さすがにこれでは好きだと言った手前、格好がつかないと思って早速彼らについて調べ始めた。まず、2人で音楽活動をしていることやメジャーデビューする前にはストリートで活動していたこと、こんな至極基本的なことから自分の脳内にインプットしていった。次にデビューシングル「僕のキモチ」をレンタルして聴いてみた。「意外と歌詞が好き」という感想を抱きつつ、ようやく本以外の面白さを少しずつ感じ始めていた。そして、なんとなく”WaTいいかもしれない”という気持ちがじんわりふんわり自分の中で大きくなっていった。

 

■ダメ押しハプニング

ここまでで抱いていたフワフワしたファン一歩手前の状態から一気にファンまで堕としたのは、年末の紅白歌合戦。毎年家族と紅白歌合戦は見ていたが、特に目当ての歌手がいるわけでもないので中盤に差し掛かるころにはよくうたた寝をしていた。それが目当ての歌手がいるとなると頑張って起きていようと思うもので、2005年の紅白歌合戦はずっと起きて見ていた。紅白初出場のWaTと初めて目当ての歌手ができた私、WaTの出番が来た時にワクワクとドキドキが入り乱れてテンションが上がった。2人が歌い始めてその一生懸命で楽しそうに歌う姿にさらにドキドキした。ところが、すぐにあることに気付いた。

”徹平くんのギターの弦が切れている”

さらに追い討ちをかけるように

”2人のマイクが倒れる”

それでも笑顔で歌う2人が最高にかっこよく見えた。このハプニングが強く印象に残り、応援したい!と思うようになってあっという間にファンになった。

 

■終わりに

今年、メジャーデビュー10周年の節目を迎えたWaTにおめでとうと言いたい。正直、2月に再始動のニュースを知るまで10周年の今年でもなにもしないのではないかと心配だった。シングル発売と単独ライブ開催を聞いてまだWaTファンいていいんだと思えたし、自分の中で如何にWaTが好きかという気持ちを再確認できた。折角節目の年だということもあってどうしても10年前のあの気持ちを書きたいと思った。とてもTwitterの140字には収まるはずもないので、思い出すまま指の動くままにこれだけ書けたのがこの上なく楽しい。今からバイト代をしっかり貯めておこうと思う。また何か思い出したら書き加えるかもしれないが、一先ず今の気持ちは自分なりにまとめられたのではないだろうか。