ONE MAN STANDING 2019 The Greatest Symphony 行ってきました
念願のOMS第2弾、5/23に観てきました!
観てから既に1週間以上経っているのに感想が”歌上手い””かっこいい””かわいい”くらいしか出てこないほど語彙力が低下してる。そんな状態だけど忘れる前に書けることを書いてしまいたい。
青色の照明にミラボールの光が合わさって一気に幻想的な空間に早変わりして世界観に引きこまれるような感覚。自分も含め、お客さんの少し控えめな「わぁ~」っていう感嘆の声が聞こえて、いよいよ始まる高揚感が半端じゃなかった。
今回は”女心を表現する”ということで早速女性シンガーの曲
You're my only shinin' star / 中山美穂
長い間 / Kiroro
サビの「愛してる でもまさかねそんな事言えない」ってフレーズが好き。女性の素直になれない気持ちが男性の声で伝わってくるのが不思議な感じだった。
実は女性シンガーの曲をあまり知らなくてサビでようやく「あ、聴いたことある!」ってなるくらい疎くて、ちょっと自分が無知なせいで勿体ないことしちゃったかなって思った。
だから、”長い間”のサビを聴いてようやくストンと頭の中に歌詞と今回のコンセプトが入ってきて思わず涙が出てきちゃった
Squall / 松本英子
駅 / 竹内まりや
男性が女性の曲をカバーするのがこんなに良いとは思ってなかった上に、歌ってるのが坂本さんっていうのが素敵すぎて改めて思い出すと頭を抱えたくなる。
私 恋をしている 哀しいくらい
もう隠せない この切なさは
これを坂本さんに感情乗せて歌われたら恋に落ちるしかないじゃん。
Good Bye Day / 来生たかお
もうひとつの土曜日 / 浜田省吾
箸休めに男心もということで2曲。やっぱり女性の曲とは雰囲気が変わるなぁと思ったけど、男女どちらの視点でも情景が浮かんでくる坂本さんの表現力の凄さを実感した。
そして、ミュージカル曲も披露。
TOP HATより
Cheek to Cheek(マサフレンズのみ)
Puttin' on the Ritz
No Strings
去年、どハマりして通ってしまったミュージカル。
今回のテーマにぴったりだし、もしかしたらやってくれるかな?と予想してたけど見事に当たり。もう1度聴けることがすごく嬉しかった。Cheek to Cheekも坂本さんの声で聴きたかったけどヒロインいないと難しいよね。
MCで「女心がテーマなのに、我慢できずにミュージカルやっちゃいました」って言うその言い方が可愛かった。ズルいわ。
今回の45人もの編成のオーケストラでミュージカル曲を聴く機会は滅多にないだろう、といことで聴いて欲しかったということも言ってて、本当にミュージカルが好きなんだなと思った。実際オーケストラ背負ってパフォーマンスする坂本さんはめちゃくちゃかっこよかった。マジ惚れる。
それから、フレッド・アステアのパートナーで1歳年上のお姉さんのになって、海外公演中に貴族の人と恋に落ちてサクッと結婚しちゃう話を持ってきて「女の人ってきっぱりしてるよね?すぐに切り替えられちゃうの?」なんて客席に投げかけたと思ったら「僕も似たようなことありましたからね」って過去の恋を匂わせてくるのズルくない?めっちゃ好き←
ヒュー・ジャックマンとの共通点の話ではTHE BOY FROM OZで同じ役を演じたこととか、今まで出演した演目で1番再演回数が多かったという話が聞けたり、ファンになる前のことが本人の口から聞けるのが楽しかった。
Don't Cry Out Loud
過去に演じた曲をもう1度聴けるのはすごくありがたい。きっと当時観た方は色んな思い出が詰まってるんだろうなと少し羨ましくなった。
更にヒュー・ジャックマン繋がりでThe Greatest Showmanの話へ。
坂本さんが舞台化されることがあるなら是非やりたいと熱く語っていてすごく素敵だった。多分この時だったと思うけど「年齢をネタにはするけど言い訳にはしない」と言っていた姿がすごくかっこよくて眩しかった。
衣装替えで赤いジャケットを持ってきてくれたマサフレンズの方にも”まーくん”がいるということで少しの間Wまーくんのトークも。
なぜか2人ともトークが得意でないという共通点で盛り上がって「あの人が…あの一族がいたら」と言い出して誰かと思ったらイノッチと風間君だった。「呼んじゃう?」と言いつつも最終的には「忙しいから」ってことで断念w
あと、曲の準備をしながら「ヒュー・ジャックマン凄いですよね。歌も歌えて、歌いながらお芝居して、踊れて…そんな人日本にいるんですかね?」って言うから当然、客席からヒューヒュー!と歓声と拍手があがるじゃん。それ聞いた坂本さんが「俺、そういうの大好き」ってご満悦の表情するから可愛すぎてドンドン言いたくなって、実際言った。その後も時折欲しがる坂本さんが可愛すぎて語彙力低下に拍車がかかった。
The Greatest Showmanより
From Now On
This is Me(マサフレンズのみ)
赤いジャケット着て0番に立つ坂本さんかっこよすぎる。歌もダンスもかっこよくて視線は釘付け。実は仕事が忙しくて映画見てなかったんですよ、でも自分が確実に好きなタイプのミュージカルだと確信したので早急に円盤ポチろうと思う。
ここから再び女性の曲
あの日に帰りたい / 松任谷由実
for you…/ 高橋真梨子
Story / AI
”for you…”のサビのどストレートな歌詞とStoryのお互いを支えあうような歌詞に女性の力強さを感じて前半の曲とはまた少し違う印象。特にStoryはよく聴いてた時期があって涙が止まらなかった。原曲聴くと坂本さんの声も思い出しちゃって1週間経った今も涙が出そうになるから本当に歌の力ってすごいと思う。できることならもう1回聴きたかった。
虹~ヒーロー~ / さだまさし
アイドルでもなく、ミュージカル俳優でもなく、シンガーとして歌うという決意が伝わってきて最後にして1番涙が止まらなかった。”I'm a singer”と歌う坂本さんの伸びやかな歌声は圧巻だった。これからも歌い続けるというシンガー宣言のようにも聞こえて嬉しさと切なさが混じりあってこれ以上ないくらい感情がかき乱されちゃって今も引きずりまくってる。最後に七色の虹の照明も綺麗で余計に涙腺崩壊。
アンコール
WAになっておどろう~イレ アイエ~ / AGHARTA
Without You / 坂本昌行
WAになっておどろうのアレンジ楽しかった。
まさかWithout youを聴けるとは思わなかったし、そもそも私が坂本さんのファンになってからソロ曲を生で聴ける機会なんて全くなかったからすごく嬉しかった。CD音源のWithout youは20代の坂本さんの歌声で、今は40代後半で声や歌い方が変わってて色気も増してて惚れるしかなかった。
あと、白一色の衣装がめちゃんこ似合ってて可愛かった。
全部終わってから今更ながらすごい人を好きになっちゃったな、と。
アイドルとして歌う姿やミュージカル俳優として歌う姿はこの数年で何度も見てきたけど、シンガーとして歌う坂本さんはまた違っていて新しいことに挑戦し続ける姿がすごくかっこよかった。
MCが苦手と言いつつも、ミュージカルのことを話してるときは心底楽しそうで本当に好きなんだなぁと感じられてこっちもすごく楽しかった。ライブのMCだとあまり積極的に話の輪に入ってく感じではないから、坂本さん本人から色んな話を聞けるのが嬉しかった。
歌にダンスにトークに、と至福の2時間はあっという間で、かっこよさも可愛さも全部ひっくるめて”恋をするなら坂本昌行”でした。
”TOP HAT”の感想
TOP HATを観てきました。
感想を一言で言うなら「すごいものを観た」です。
坂本さんのミュージカルは”MURDER for Two”と”戸惑いの惑星”だけで、王道のミュージカルは観たことがなかったのですごく楽しみにしてました。
観た結果、1789で会得してしまった”チケットを増やす”という行為に走りました。もともとFC枠で2公演当たっただけでも喜ぶべきことなのに、気づいたら当日券の列に並んで2公演が6公演に増えてました。それくらいどハマりしてしまいました。で、チケットを増やしたら1階席から立ち見まで網羅してたのはさすがにやり過ぎたような気がする。
目次
キャスト編
★ジェリー・トラヴァース(坂本昌行)
最初から期待値高めで観に行ったのに期待以上だった。
V6の楽曲を歌うときとは全然違う歌い方で1曲目からグッと引きこまれただけでなく惚れ直した。艶のある歌声ってこういう声なのかな、と思った。ジェリーの品の良さと色気を纏ってた。
お気に入りの曲は"Top Hat,White Tie and Tails"と"Cheek to Cheek"
"Top Hat,White Tie and Tails"はジェリーのロンドンでのショーの場面。タイトル通りシルクハットに白いタイ、燕尾服でステッキを持ってタップを踏むジェリーはすごくかっこよかった。何よりこの服装が似合ってる坂本さんのスタイルの良さに感服した。自分が坂本担で良かったって思っちゃった。
”Cheek to Cheek”はデイルへの想いがあふれるような優しくて甘い歌声が素敵だった。ダンスでデイルをリードする姿もかっこよくて夢の世界にいる気分だった。
余談ですが、TVガイドPersonで”恋をするなら坂本昌行”なんてキャッチコピーがついてて最初はなんだこれwとか思ってたのに、ジェリーを見たらその通りとしか思えなくなって私的流行語大賞に認定されました。あと、TOP HATロスの解消のためにライブBD見たら坂本さんにキュンキュンしちゃってロスが悪化しました。
★デイル・トレモント(多部未華子)
期待以上だった方その②
可愛さは勿論のこと、歌もダンスも申し分なかった。何より声質がいいのか歌詞がすごく聴き取りやすかった!もっとミュージカルで観たいなと思いました。
”You're Easy to Dance With”はジェリーに心惹かれて浮かれてるデイルがすごく可愛くて大好き。蹄鉄型の花を気に入っちゃうのは「あ、デイル的にはアリなんだ!」ってちょっとびっくりしたけどw
"Wild About You"はデイルが自分がされたのと同じように扱ってやる!とジェリーを誘惑しに部屋に押し掛けるけど、怒りが隠しきれてないのがキュート。
★アルベルト・ベディーニ(屋良朝幸)
V6以外のジャニーズの人の舞台を観たことがなかったので初めましてでした。ダンスが得意だというのは知っているけどまさかのダンスなしの役。ダンスを見てみたい気持ちはあったけどそれ以上に面白い役でした。
なんといってもベディーニのキャラが濃いし、クセが強い!
語尾が大体「~ノ!」だし、びっくりするほど自信満々なイタリア男だった。
デイルとの関係は不憫な結末で終わるからベディーニ視点で観たらちょっと悲しいけど、最後にさりげなく手を取ってくれる女性がいたので救いもあったかな。
屋良さんの声もよく通る声で聴いてて気持ちがよかった。もっと彼の舞台を観てみたいな。
★マッジ・ハードウィック(朝海ひかる)
デイルの友人でジェリーとの恋の橋渡しをしようとする役割と夫のホレスを振り回しまくってるのが面白かった。ホレスとのデュエットではお互いに嫌い嫌いと言い合ってるのに、それ以外は大好きって言うから愛情がないわけじゃないのが可愛い。結婚3年目だけど長年連れ添ってきてるんじゃないかと思うくらいお似合いの夫婦に見えた。
★ホレス・ハードウィック(益岡徹)
作中でベディーニに並んで不憫な人だと思う。デイルの勘違いから振り回されっぱなしでマッジにひっぱたかれたり、ベディーニが乗り込んできて殺意を向けられたり…。それでも妻のマッジへの愛情はちゃんともってて優しい紳士だった。
★ベイツ(浅野和之)
作中で狂言回しのようなポジションにいる執事さん。ベディーニに並んでキャラが濃くてクセが強い!数々の変装で笑いを誘い、個性的な言い回しでまた笑いを誘っていました。
1番好きなのはホレスがデイルにひっぱたかれた件をホテルのマネージャーに問い詰められる場面の”め”の一族のくだり。マネージャーの言葉遣いのクセなのか”私め”の”め”がやたらと強調されるのに合わせて”め”が強調されていくのが可笑しくて何回観ても笑っちゃった。公演を重ねる度にマネージャーの「私めー」が伸びていく気がしたのが楽しかった。
ベイツがホレスの身代わりにひっぱたかれたことになってマネージャーがいなくなった後の2人の会話が好き。
ホレスがベイツを魚顔のうつけ者と𠮟責するフリをしたのを踏まえてのコレ。
ベイツ「ただ立っている者も役に立っているというものです。」
ホレス「シェイクスピアか何かか?」
ベイツ「存じ上げません、魚顔のうつけ者ですので。」
他にも言葉遊びのようなセリフがたくさん散りばめられててすごく面白かった。
楽曲編
★Top Hat Overture
作中で奏でられる楽曲がメドレーになっててTOP HATの世界観に入り込む感覚になれて素敵だな、と思う。
英国キャスト版のCDを買ったものの、日本人キャストの声を上書きされちゃったら寂しいなと思ってまだこの曲しか聴けてない…。本当に素敵なミュージカルだったからできることなら日本人キャストのCDも発売してほしい。聴くのと布教用で2枚買うから、切実に。
★Puttin' on the Ritz
ジェリーの登場、ニューヨークでのショーの場面。
幕前で男女4人のアンサンブルのタップから始まって、幕が上がるとさらに多くのアンサンブルのタップ。音がピシッと揃ってて圧巻!
千秋楽のカテコで坂本さんが言ってたけど日本にもこんなに素晴らしいダンサーさんがいるんだ!って驚いたし、その真ん中で歌って踊る坂本さんもすごいと思った。ダンスやタップの知識なんて少しもないから専門的なことは分からないけど、スキルはとても高いんだろうなと思った。
★No Strings
ジェリーがホテルの部屋でソファに座ったまま歌いだすんだけど、セリフから歌い始めが滑らかでスッと歌いだすから気持ちがいい。帽子掛けを女性に見立てて踊りだすのがかっこいいというよりチャーミングで大好き。
観劇前から気になってたのが、上の部屋でタップを踏むジェリーと下の部屋で寝ようとするデイルをどう表現するのかということだったんだけど、舞台装置がくるっと回ったらベッドの中にデイルがいてその上でシャドージェリーが踊っててびっくりした。本当に上の階にいるみたいだった。
★Sand Dance
ジェリーがソファにぴょんと飛び乗ってデイルに「待って!まだおやすみなさいを言ってないよ」の言い方がめちゃくちゃ可愛かった。その後一目惚れしたデレデレの顔でソファからズルズル崩れ落ちるのも可愛かった。14日に観たときはうつ伏せでビックリするくらい滑らかにスルーンッて滑り落ちててすごい笑っちゃった。25日に観たときは崩れ落ちた後の姿勢がテディベアみたいでやっぱり可愛かった。
サンドマンとして踊る場面はすごくしなやかな動きで、あれを聴きながら眠るデイルがちょっと羨ましい。いつだったかホレスも眠っちゃってたのを見てフフッて笑っちゃった。
★I'm Putting All My Eggs in One Basket
ジェリーの「昨日はよく眠れた?」の返しで、「ぐっすりだったけれどたっぷりじゃなかったわね」が絶妙なツンツン具合で好き。あと、靴底でマッチをつけてデイルの煙草に火をつけてたのがかっこよすぎた。
ジェリーが馬車の御者に扮してデイルについて行くのは一歩間違えばストーカーでしかないけどそんな野暮なツッコミはラブコメには不要かな?
初めてこの曲を聴いたとき、坂本さんの甘い歌声に惚れ直した。芯はしっかりあるけど愛情のある暖かい声に包まれる感覚だった。雑誌のインタビューとかでV6での歌い方とミュージカルでの歌い方を変えてるという話は何度か見たけどここまで顕著に違うものか、とびっくりした。MURDER for Twoは1人で10役以上演じていたこともあってか、それぞれの役の声色で歌っていたから気付かなかったけどミュージカルではこういう歌い方になるんだなって強く感じた曲だった。MURDER for Twoのときだってすごく器用なことをしてるんだけどそれとはまた別の衝撃だった気がする。
馬車に乗ってるデイルは御者がジェリーだとは知らずにニコニコしながら歌を聴いてるのに、ジェリーがタップを踏んだ瞬間に気付いて「あなたね!」って天窓開いて、ジェリーはジェリーで「いないいないばあっ!」って言うしこの2人が可愛すぎる。25日は天窓の勢いが良すぎて閉まりかけちゃってジェリーがそっと開けてたのはさらに可愛かった。
バレちゃった上に馬の操り方を知らないジェリーの「馬と女は操り難すぃー」の言い方が好き。デイルから「新しい帽子でもお買いなさい」って言われてもらったコインを劇中後半までずっと持ってるのも可愛い。
あと、デイルに正体がバレないように東北訛りでしゃべってるジェリーが不審者感満載だった←
★Isn't This a Lovely Day
公園でジェリーとデイルが踊る場面。初めはジェリー1人で踊っていて、デイルがだんだん興味をもって一緒に踊りだすまでの表情の変化がすごく可愛らしかった。
気になるからジェリーをそーっと見るけどジェリーが振り向くとパッと顔を背けたり、ベンチに座るジェリーが肩を抱く素振りを見せたら浅い位置に座り直したりする微妙な距離感が少しずつ近づいていくのがじれったくもあり、応援したくもなったりした。デイルの方から短くタップを踏んでジェリーが振り返るところが素直になりきれてない感じがして好き。
ジェリーが雨の様子を確認するために手を出したあとの濡れた手を払う仕草がすごくかっこよくて惚れた。
★You're Easy to Dance With
公園からホテルに帰ってきたデイルがジェリーへの恋心を爆発させて歌う場面だけど、回を重ねるごとに弾けっぷりが増してた気がする。勝手に浮かれデイルなんて呼んでるけど浮かれ方が可愛い。蹄鉄型の花も気に入っちゃうところ好き。ベディーニとベネチアに行くのもやめようとするくらい恋の力で全力疾走してるデイル本当に可愛かった。
こんなにウキウキなデイルがちょっとした行き違いでホレスとジェリーを勘違いして一目散にヴェニスに発つんだから急転直下というしかないよね。
★Eggs Reprise
デイルがジェリーのことをホレスだと思い込んでパーンとひっぱたいても頬を押さえながら愛おしそうに微笑んで歌うジェリーの包容力ヤバイ。
★What Is Love?
アンサンブルの女性の衣装がヒラヒラしててすごくきれいだった。貝を模したオブジェの上にいた方の声がよく通るなーと思いながら見てた。
デイルがヴェニスに行ったと知ってすぐさまホレスに飛行機をチャーターしてくれなんて頼むジェリーが一途すぎる。それからホレスはやっぱり不憫。冒頭でマッジの金遣いの荒さの例として飛行機のチャーター代を挙げてたのを聞いたはずのジェリーに同じこと頼まれるっていう…wそりゃ「(飛行機って)どんなやつ?」って聞きたくなるし、「翼のついてるやつ!」って答えちゃうジェリーもジェリーだけどw
ショーのフィナーレの準備をするジェリーが鏡台の前に座るときに燕尾服の裾を捌く仕草とか、鏡に映るメイクする姿とか何気に双眼鏡でガン見したくなるポイントが多かった。
あと、場面転換直前のジョージのセリフが「私上手ー!」と「私下手くそー!」で公演ごとに変わってて今回はどっちかな?なんて地味に楽しみにしてた。
★Top Hat, White Tie and Tails
1幕の見せ場の1つ。燕尾服姿のジェリーとアンサンブルの方のダンスの迫力がすごかった。デイルに向けて歌うときよりキリッとしててまさにスターなジェリーがめちゃくちゃかっこよかった。アンサンブルが捌けてソロでタップ踏むときのちょっと澄ました顔のジェリーも大好き。タップを踏みながらステッキでも床を打ってるのがすごくて、毎回どんな動きしてるのか見たくて双眼鏡でガン見してた。坂本さんの器用さに驚かされた。
それから、自分が群舞が好きすぎることにも気づいた。燕尾服にシルクハット、ステッキで揃ってタップを踏んでるの見られただけでチケ代以上の価値ありって思っちゃった。本当にこの曲が大好きでときどき脳内再生してる。
★The Piccolino
ピンクの衣装を着たダンサーさんが綺麗に踊ってるのが印象的だった。ダブルキャストのスペシャリティダンサーってこの場面の人だったよね?すごく情熱的に女性をリードする姿がかっこよくて視線が釘付けになった。
それからマッジがここでやっと出てくるんだけど存在感がすごくあるから2幕からの登場だってことを忘れそうになる。
デイルとマッジが会った時の会話が面白かった。
デイルが公園でホレスに追いかけられたと言えば「あの人そんなに動けたの?で、追いつけたの?」と返すし、それを肯定すれば「やるじゃない!」と楽しんじゃってる勢いのマッジのキャラが強烈。ジェリーとホレスを勘違いしてるせいで起きるそれぞれの視点の食い違いが面白かった
★Wild About You
激おこデイルのソロナンバー。
自分のことをすっかり忘れてると思ったデイルがジェリーとホレスの部屋に乗り込んでいく猪突猛進っぷりがすごい。歌詞はなかなか情熱的なのに怒ったデイルの迫力に訳が分からずされるがままのジェリーが気圧されて後ずさりしながらもステップ踏んでるのがすごく可愛かった
乗り込む前にマッジと「ご主人が怯えて他の女性を見なくなってもいいかしら?」「どんなに怯えても見るわよ」って会話が好き。その言葉通りと言ったらなんだけど、デイルが黒のドレスの裾をバッと開けて見せた足に視線を向けるジェリーの下心的なものが垣間見えたりして楽しかった。
デイルが「(ホレスにされたのと)同じ扱いをしてやるだけよ!」って言って既婚者のフリをしてジェリーに迫るのに夫の名前を間違えたり、結婚指輪がなかったりして既婚者じゃないのがバレて”しまった!”って顔してたのが最高に可愛かった。
★Cheek to Cheek
燕尾服のジェリーとフワフワな白いドレスのデイルのダンスが最高すぎる。
Wild About Youの下心ありなジェリーが素敵な紳士になるこのギャップはズルいでしょ。”恋をするなら坂本昌行”のキャッチコピーを1番感じる場面だった。何より、あんな耳元で甘い声で歌われたらデイルだって惹かれるのは必至だよ。
多部ちゃんの体を反らせるしなやかさもすごいし、それをリードして支える坂本さんもすごいかった。信頼して息が合ってないと難しそう。リフトも軽々とするし上がった後の多部ちゃんも体勢が崩れることもないし、下ろすときも壊れ物を扱うみたいに優しくて結局2人とも素敵すぎた。正直どう言葉にしていいかわからない、語彙力が爆発四散して消えちゃった。
★Better Luck Next Time
デイルがもう2度とこんな恋はできないと歌うのが切なすぎるし、恋心の本気度合いが伝わってくる。公演を重ねるたびに歌声に感情が乗ってくるように感じた。バルコニーに佇む多部ちゃんがディズニー映画に出てくるプリンセスそのままって感じで切ない場面だけど可愛いくて好き。
この後、ベディーニのプロポーズを受けちゃうのは「早まらないで~」って毎回止めたくなっちゃうw
★Let's Face the Music And Dance
ジェリーとデイルのデュエットめっちゃ好き。ここまで色んな曲があったけどデュエットはないから、ここでようやく2人の心が通い合って結ばれる感じが強くていいなと思った。唯一、デイルがベディーニと結婚しちゃったことを除いて。
この後、尾行してたベイツが牧師さんに変装してたことを明かして2人にとっては万事解決するけど、牧師さんの変装姿だけはここまでで1度も出てこないから初めて観たときはドキドキハラハラした。曲調も明るい感じではないからドキドキ感は結構強かった気がする。
まとめ
いつもの遅筆さで無事に年を越しました←
今年も元気にオタ活したい。
カウントダウンの年男企画でイノシシカチューシャつけてる坂本さんが可愛すぎてジェリーを演じてた人と同一人物なのか疑った。今年はV6のコンサートがあるといいなー。
1789-バスティーユの恋人たち-を観てきた⑤
とうとうmy楽。そしてmy楽にして最前列!
なんたる幸運、FC枠に感謝しつつ観てきました。
◆キャスト◆
ロナン:小池徹平
オランプ:夢咲ねね
マリーアントワネット:凰稀かなめ
チケット取るときは意識してなかったけどてぺねねの東京楽でした。
最前列って臨場感ハンパじゃない!もともと群舞がある演目だからダンスの見応えが増してすごく迫力があった。客席降りも多いから役者さんの近さが今までの比じゃなくてマイクを通さない生声まで聞こえてきてすごく楽しかった。
”全てを賭けて”の場面の秘密警察とアルトワ伯が可愛すぎた。ラマールがトゥルヌマンとロワゼルに「ああして、こうして」とダンスを教えてたり、「指示が出るまで待機だ」みたいなことをオフマイクで言ってるのが聞こえた。あと、アルトワ伯が曲中に女性のアンサンブルと絡むときにすごく色っぽい声をこれまたオフマイクで言っててヤバかった。アルトワ伯の妖艶さが最初から全開だった。とにかくこの場面だけでも視覚と聴覚からの情報量が多くてどこに目を向ければいいか分からなくなりそうだった。
徹平ロナンとねねオランプの恋の密度も増してるだけに革命派と王党派の隔たりを強く感じて”この愛の先に”がすごく切なくて泣いてしまった。”例え地獄に落とされても”のところで両手をゆっくり下ろす振りがすごく好きなんだけど誰か共感してくれる人いないかしら?この場面が切ない分”世界の終わりが来ても”でねねオランプに手をとってもらえた徹平ロナンの幸せそうな笑顔が際立って綺麗に見えた。
1幕の”革命の兄弟”の場面でロナンがデムーランの胸倉をガッと掴んでたのが今までで1番やさぐれ感があって警戒心の強い獣が一気に自分の戦いのテリトリーに引きずり込むみたいでかっこよかった。掴まれたデムーランは目を真ん丸に見開いて驚いてて、顎クイでも驚いた表情をしてたのから察するにロナンが怖いもの知らずなのかデムーランに耐性がなかったのか、どちらにしてもここの2人のやりとりが好きすぎた。
冒頭でロナンが引きちぎる袖がどんなふうに留まってるのか気になってたんだけどスナップボタンっぽい感じに見えた。引っ張るとプチプチと外れるやつ。色は銀色か透明のタイプに見えた。初演からずっと気になってたのが分かってスッキリした。
ここまで書いてPCが壊れてしまったのでしばらく書けず、書こうとしてたことも忘れてしまったのでこのまま供養という名のアップしちゃいます(投げやり)思い出したら書くかも
1789-バスティーユの恋人たち-を観てきた④
5月4日ソワレと5月6日マチネを観てきました。前回から約2週間ぶりの1789。
5月4日
◆キャスト◆
ロナン:小池徹平
オランプ:神田沙也加
マリーアントワネット:凰稀かなめ
しばらく空くと少し新鮮さを取り戻して観られるような気がする一方で役者さんの演技は深まっててすごく面白かった。
まず、徹平ロナンの歌声に柔らかさが増してて沙也加オランプとのデュエットが格段に進化していつまでも聴いていたいくらい上手く溶け合ってた。
前回、ラマール様の恋心に気付いてからすっかり応援するスタンスで観てたんだけどオランプちゃんが絡むと途端に徹平ロナンにも負けないくらいおめめキラキラしだすように見えてだんだん可愛く見えてきた。報われない恋でも健気なラマール様ファイト←
この日からデムーランがかっこよすぎてロナンがいない場面は双眼鏡は完全にデムーランをロックオン!めっちゃ好きなタイプのお顔と歌声。”誰の為に踊らされているのか?”のときに革命家3人が上着を脱いだ姿で踊るのがもう…細すぎずゴツすぎない体つきが最高じゃん!パーフェクト!なんで初演で気付かなかったのか、とてつもなく大きな損失…。とりあえずデムーランが好きすぎてリュシルに嫉妬しそうになった←
かなめマリーの調子はちょっと悪かったのかソロパートで歌がずれてた気がする。
ラマール様の骨相診断
「みどりの日に緑の服を着てミュージカルを観に来たら目の前に現れたおっさんに緑の服をいじられ、幕間や終演後にあの緑の服の人よと言われて緑の服なんか着てこなければよかったと後悔したことがあるに違いない。」
「分かるんですか?」
「見ればわかるだろ!」
とうとう骨相じゃなくなったw
少し間隔を空けてみるのも新鮮味が取り戻せて面白かったけど沢山観たいとも思うジレンマ。
5月6日
◆キャスト◆
ロナン:小池徹平
オランプ:神田沙也加
マリーアントワネット:龍真咲
この日はたくさんあるチケットの中で数少ない下手側2階席。ほとんど上手側だからこの角度は貴重だと思っていろんなところを双眼鏡で覗いた。
4日に感じた徹平ロナンの歌声の柔らかさは健在、それでも芯を失わない真っ直ぐ飛んでいく歌声を感じて「最高に好き!」って改めて思った。
徹平ロナンの兄貴力が回を重ねるたびに強くなってるように思った。周りの革命家たちと比べると体は小さいけど気持ちは周りをどんどん引っ張っていくからラストで倒れるところから"悲しみの報い"で跳ね橋の上に登場するところで涙がボロボロ出てきちゃって大変だった。
王妃とフェルゼン伯爵の密会の場面で徹平ロナンがステッキを抱えて寝転んで眠るところが可愛すぎた。キュッと小さく体を丸めてる姿がマジで小動物。
デムーランの頼れるお兄さんっぷりがとてもよい。さりげなくロナンやロベスピエールを支えてる感じがする。印刷所に手入れが入る場面で逃げるロナンを見届けてから自身も走り去っていくところとか、ロナンがペイロールと対峙するときに背中に手を置いてるところがすごく好きだった。
初演のMVPはラマールだったけど再演はデムーラン!頼れるお兄さんになったからか革命派の強固な柱になったように思う。初演のときにはダントンが第三身分同士の格差を繋ぐ架け橋であり、革命派を牽引する柱だと感じたけど、再演での渡辺大輔さんの成長がそのままデムーランの成長にもなって革命派を牽引する部分が出てきてたのがすごく良かった!これは推しが増える予感!
カテコでダントンがシャルロットにお先どうぞって仕草をしてたのにシャルロットが華麗に無視してダントンの背中を押して捌けていったのが可愛すぎた。
ロナンが撃たれて息絶えた直後のロベスピエールが大分仰け反ってて「もしかしてお前も撃たれたのか!?流れ弾でも当たったか!」と思ってちょっと笑っちゃった。4日はあまり見てなかったから気付かなかったのかな?4月から随分オーバーアクションになっててびっくりした。
ラマール様の骨相診断
「GW最終日をイケメンがたくさん出るミュージカルで締めくくろうと思ったのに金髪のおっさんに弄られて早くあっち行けと思っているに違いない。」
「分かるんですか?」
「頬骨の感じでな。」
久々の頬骨。ラマール様のアドリブがだんだん長くなってて面白かった!
1789-バスティーユの恋人たち-を観てきた③
4月22日ソワレでまた観てきました。通うことに抵抗がなくなってきた。
◆キャスト◆
ロナン:小池徹平
オランプ:夢咲ねね
マリーアントワネット:龍真咲
この日はラマール様を追いかけて観てたんだけど、コミカルな部分だけではなくてオランプへの恋心に関して新しい発見があって面白かった。
具体的に言うと王太子が1人で歩く場面で国王に褒められたオランプが「とんでもない」と謙遜してて離れたところにいるラマールがオランプを見ながら「そんなことはない」とでも言うように首を横に振ってた。
それ以外にもアルトワ伯に呼び出されて王妃の逢引きについて問い詰められる場面でどうにかオランプを下がらせようとしたり、オランプが「王妃様に王太子殿下の養育係に選ばれたのだからそれ以外の王族の方とは出歩けない」と言って去っていき、後をつけるように言われた瞬間に返事もせずにオランプを追いかけていったりしてて、とにかくオランプちゃん大好き!っていうのが伝わってきた。
極めつけはサン・ドニ大聖堂の”私は神だ”の場面でオランプを盾にしたアルトワ伯にロナンが突きつける拳銃の前に立ちはだかったり、身代わりに媚薬を飲んじゃうところがもう健気としか言いようがない。そんなことを一度に発見しちゃったせいでラマール様に感情移入しちゃって最後にオランプに銃を突きつけられて奈落へ下がっていくところで泣いちゃった。台詞も初演の「こんな別れいやだー!」から「行かないでー!」に変わっててより切実な感じで一層涙が出てきた。
まさかラマールに泣かされる日が来るとは思わなかった。
だって秘密警察っていう立場上おおっぴらに「オランプちゃん好き」とは言えないから「行かないでー!」が精一杯振り絞った本心だと思ったらすごく切ない。コミカルな役だけど初演よりはコミカルさが抑えられてたように思うんだよね(代わりにアルトワ伯様の変態度が上がってた)。だからラマール目線で見たらあの場面は失恋だと捉えることができると思った。
本当に舞台って生ものだと思う。観る日によって抱く感情が全然違うもん。
おかげでこの日以降ラマール様の恋を応援するようになっちゃった、結末はわかってるのにねwラマール様好き。
観る日によって違う、で思い出したのが”耐えてみせる”の場面のペイロールの歌い方に抑揚がついて迫力が増してた。対する徹平ロナンは増した恐怖心を怒りと憎しみで上塗りしているように見えて精神的な疲弊が激しそうだった。
ラマール様の骨相診断
「生前はミュージカルを観劇する際には三井住友VISAカードかチケットぴあで手配していたに違いない」(この日は2社合同の半館貸切)
「分かるんですか?」
「あぁ、前頭骨の感じでな」
ちょっとしたハプニングもあって、ロナンを印刷所に連れ込んだあとの版画板が落ちる場面でロベスピエールの帽子がデムーランに当たったらしく「痛っ!」って言ってて笑った。
カテコの際にロナンとオランプのあいさつがあったんだけど、ねねちゃんがフワフワしてて超可愛かった。熱い革命と気温の暑さをかけて「これからももっと熱く(暑く)なるでしょう」ってまるで天気予報のお姉さんみたいなこと言ってて、ついさっきまで革命の中にに身を置いてロナンと共に歩んでたのに急に可愛くなってギャップにやられたw
何度観ても飽きない、これが沼ってやつか!
1789-バスティーユの恋人たち-を観てきた②
今回は4/18マチネ・ソワレを観てきました。マチソワ両方観るのは初めてだったのですごくワクワクしながら劇場に行った。
◆キャスト◆
マチネ
ロナン:加藤和樹
オランプ:神田沙也加
マリーアントワネット:龍真咲
ソワレ
ロナン:小池徹平
オランプ:夢咲ねね
マリーアントワネット:凰稀かなめ
マチネ
初演では観られなかった加藤和樹さん!再演が決まったときに絶対に観ると決めていたので「これでWキャストのそれぞれの良さを観られる!」とずっと楽しみにしてた。実際に観たら期待以上に良くてチケットを増やしたくなってて泥沼の予感がしてる。
ロナン:加藤和樹
念願の和樹さんのロナン、登場して最初に思ったのが”体が大きい”。分かってたけどおっきいな、ほんとに。でもさ、通して観たらすっごく純朴な青年だったから驚いた。見た目のワイルドさに反して田舎の純朴な青年のギャップは人懐っこい大型犬みたいだと思った。身長が高いからデムーランやロベスピエールと自然に肩を組めてることに謎の感動を覚えたw
拷問を受けるときの表情と声がすごく苦しそうでこの場面はやっぱり胸が苦しくなる。オランプへの愛情がすごく伝わってくるロナンだった。あとさやンプとの身長差が大きくてすっぽり腕の中におさめるところでキュンとしちゃった。少し屈んでキスするのもすごく好き。
球技場の場面のクランプのかっこよさは尋常じゃない。というかダンスが全部かっこいい、好き。
声質の違いもあってか徹ロナンとはまた違う印象を受けた。ハスキーでデムーランたちと調和するような声だから革命が起きる原動力であり、それを持続させるために支えるような力強い声だと思った。低音がすごく綺麗に響くから心地よく聴けた。
マリーアントワネット:龍真咲
初めて観る女優さん。結構歌は上手だったけど演技の方は思ったよりハマらなかった。”悲しみの報い”のソロパートは高い方のキーでちょっと安心した。登場の場面やフェルゼンとの密会の場面では結構可愛い感じだったけど、後半は王妃としての威厳が十分にあってよかったと思う。
ちょっとしたハプニング
印刷所でロナンが印刷機を触って版画板がドンッと落ちてくるところでちゃんと落ちてこなくてロナン・デムーラン・ロベスピエールが「あれ?大丈夫か?」って点検するような感じになっちゃった。ロベスピエールの帽子も飛んでいくはずだったのに飛ばせなくなっちゃったからそっと印刷台に置いてた。
ラマールの頬骨占い
「生前は黒縁メガネの似合う美人だったに違いない」
「分かるんですか?」
「頬骨の感じでな」
カーテンコール
捌けるときにオランプがアルトワにシャドーボクシングかましてて可愛さがあふれてた。
ソワレ
初演のときと同じ組み合わせで少し懐かしさも感じつつ、それぞれが進化してたから新鮮さも感じた。5月にもう1度この組み合わせで観る予定なのでとても楽しみ。それから、初めて前方センターブロックの席だったんだけど役者さんの表情までしっかり見えて群舞の迫力もものすごく感じて最高だった。
拷問の場面で鞭が上手く巻き付かずにやり直したり、焼鏝を当てるときにシャツを大きくはだけてポロリしちゃったりでこの日はなかなかお得感があってニヤニヤした←
徹ロナンが”二度と消せない”のアウトロで一瞬口角を上げて微笑んでたのがオランプへの恋心をひしひしと感じてすごく良かった。濡れ衣を着せてしまったオランプが助けに来て、一緒に逃げるうちに芽生えていた恋心が燻ったまま言葉にする前にオランプの気を引くためにお礼と称してキスしちゃってやっと気づいたように感じられて本当に感情の変化がスムーズでこっちもドキドキしちゃった。突然キスされたねねオランプもその場では驚きと戸惑いで「もう二度と会わないから!」と怒ってしまうけど、この後気もそぞろになるほどロナンのことを考えてしまうあたりが可愛かった。
ロナンが撃たれたあとロベスピエールが地面をバンバン叩いて悔しさと悲しみにくれていたのが印象的だった。
ラマールの頬骨前頭骨占い
「生前はミュージカルの観劇が大好きだったに違いない」
「分かるんですか?」
「あぁ、前頭骨の長さでな」
抽選会
トリプルカテコでロナン・オランプ・マリーアントワネットの3人が登場。MCはトゥルヌマン役の岡田さんとロワゼル役の加藤さん。サイン入りポスター&プログラムは抽選済みでロビーに張り出されている結果を見るスタイルでグッズinマルシェバッグの抽選が行われました。これがまた3人とも可愛くて楽しかった。1人ずつ箱の中のチケットの半券を取っていくんだけど…
夢咲「何が出るかな♪」
加藤「半券だよ」
結果:1階席の方
加藤「次はかなめさんお願いします」
夢咲・小池「何が出るかな、何が出るかな♪」
加藤「だから半券だって!」
結果:1階席の方
ロナン&オランプで歌い出すの可愛すぎやしませんかね?その様子を楽しそうに見守ってるアントワネット様も可愛すぎる。可愛いが列をなして渋滞してる。最後に徹ちゃんの番。
「まだ2階席出てないよね、引きたいなー」
結果:2階席の方
さすがロナン、引きが強い。5人がみんなで手をかざして当たった方を探す仕草しててまた可愛かった。最後に徹ちゃんが一言まとめて終了。舞台袖に捌けていくときに誰も捌け方が分からなくて右往左往してたのも可愛かったし、ねねちゃんとかなめさんが仲良く手を繋いで、徹ちゃんも繋ごうとしたらかなめさんに嫌っ!ってされること数回、結局繋いでもらえず落ち込んでたのも可愛かった。抽選会は終始可愛かったので当たっても外れても幸せな時間だった。また後半にも何か企画しているとのことなので楽しみですね。
これで再演のWキャストは一通り観ることができたので、それぞれの違いとか思ったことを書こうかな。
ロナン
まず、デムーランたちと並んだときの体格差で印象が全然違った。和ロナンは背が高いから肩を組んで歌ってもすごく自然で同じ志をもった仲間っていう印象が強いんだけど、徹ロナンは頭1つ分低いけど貧しい暮らしでロクなものを食べてなくて成長しなかったって勝手に思ってる。初演で両側にいる2人をグイッと屈ませて肩を組むのも男前すぎて好きだったけど、再演の背中に手を添える方が自然でいいなーと思った。
脱獄してオランプと2人で逃げるときに「早くしてくれ」っていう台詞の言い方が和ロナンの方が幾分優しくて、徹ロナンはこの次の「こっちだ」って台詞から少し優しくなってくところに2人の距離感の縮まり方の違いを感じた。
脱獄後に印刷所に戻ってデムーランたちと衝突する場面は労働階級の平民たちがプチブルジョワに牙を剥いて戦いを挑んでいるようで、同じ平民でもお互いに分かり合えないほどに差があって弱い立場の人間が自分たちの想いを主張して壁を乗り越えていく姿は1つの革命なんじゃないかと思った。分かりあうためには避けられない衝突を経たからこそ後々1つにまとまって王政に反旗を翻すほどのエネルギーを生み出せるのかもしれない。その平民たちの先頭に立つロナンのかっこよさはどちらのロナンも備えていて、「その頃俺は飢えていた」の一言から仲間だったはずの印刷工たちがロナンに賛同して牙を剥く様は革命家3人にとって相当な脅威だと思う。この場面があるからダントンに頼まれてパリ中から戦える男たちを集めちゃうなんて無茶なこともできるのもなんとなく納得できた。女たちも集めてきちゃうソレーヌも合わせてマズリエ兄妹最強なのでは…?
徹ロナンはデムーランたちの「夜食にパンを齧っていた」発言でペイロールの拷問で吹き込まれた疑念にカチンときて反発しているような印象があったけど、和ロナンは植え付けられた疑念とデムーランたちと差がある現実を照らし合わせてじわじわと怒りに変換されているような印象があって両ロナンの解釈の違いを感じた。
2幕のオランプとの別れ際で「自由になったらまた会おう」と言う場面で和ロナンはオランプに背を向けて言った後で振り返って台詞を続けるのに対して徹ロナンは最初からオランプと向き合って言ってた。ほんの少しの違いだけど和ロナンには戦いになれば自分が死ぬという可能性があることも理解しているように見えて、徹ロナンは必ずもう1度会えると信じて進もうとする強さを感じた。an・anのオランプ対談で2人を太陽と月に例えていたのが納得できる場面だった。同じ役を演じているのにそれぞれの解釈と役作りで真逆にも見えるので本当に何度も観たくなるのが面白い。1回しか和ロナン回を取らなかったことを後悔した。確実にWキャストの深みにハマりつつあるのが怖い。
体格が違うからダンスの見え方も結構違った。和ロナンは重さを感じるダイナミックなダンスで徹ロナンは小回りがきいて軽やかさを感じるダンスだった。勿論どっちも大好き。
”悲しみの報い”のラストで1人で上に立ってる時の和ロナンの晴れやかな笑顔も、徹ロナンの穏やかな笑顔も好き。
オランプ
どっちも可愛いし素敵なオランプなんだけど、沙也加オランプはすごくしっかりした女性に見えてねねオランプは何事も全力投球で一生懸命な女の子っていうイメージがある。沙也加オランプは、アルトワに王妃のスキャンダルを疑われてもサラッとあしらってるように見えたので別の部署で数年王宮仕えした上で養育係に抜擢されたっていうバックボーンを勝手に想像してて、ねねオランプは疑われたときの反応に素の感情が混じってるように見えたので王宮仕えし始めてあまり時間が経っていないのかなと感じた。
王妃の下を去る場面で、沙也加オランプが心を決めて結構早足で去っていくのに対してねねオランプが少し名残惜しそうにゆっくり去っていくところが2人のオランプの性格の違いのように思えた。1度決めたらブレずに進んでいく沙也加オランプもまだ周りのことに流されそうなねねオランプもどっちも好き。沙也加オランプだったら一緒に戦ってくれそうだし、ねねオランプだったら守ってあげたくなると思った。
王妃に自分か愛する人か選びなさいと言われたときの反応が沙也加オランプは王妃への敬愛とロナンへの恋慕で板挟みになってるように見えて、ねねオランプは敬愛と恋慕のどちらにも全力だからこそ選びきれないように見えた。
マリーアントワネット
王太子の葬儀の場面でポリニャック連れられて行くときに真咲マリーは小さく泣き声が聞こえるくらいだったのに対してかなめマリーは棺に手を伸ばして「ルイジョセフー!」と叫んでいて随分違う演じ方だと思った。真咲マリーは王太子が亡くなったことに嘆きを強く感じたが、かなめマリーは悲しみを強く感じた。
1幕で真咲マリーは不本意な政略結婚で恋することがなかったために恋に恋する少女のまま嫁いだ結果贅沢に溺れて毎夜ギャンブルしているというイメージを持っていて、王太子の死で少女からフランス王妃として成長していくように見えた。
一方でかなめマリーは結婚前に愛を知っていたからこそ愛に飢えてそれを埋めるためにギャンブルに興じたりフェルゼンに恋心を抱いたりしてたイメージがあって、王太子の死で身近に愛すべき人がいて愛を与えてくれる人がいることに気付いて王妃の本来の姿を取り戻していくように見えた。国王の愛情が不器用すぎて見えなかったのかな、と思った。
オランプに自分か愛する人を選ぶように言う場面で真咲マリーは親友に恋のアドバイスをするかのようで少女に戻ったみたいに感じられたけど、かなめマリーは少し強めの言い方で選択を誤って後悔しないようにと諭すようで母性を感じた。
Wキャストが3役もあると組み合わせが多くて本当に迷った。初演で観た組み合わせも観たいし、和ロナンも観たいしなんて言ってたらチケットの枚数が過去最多になってたよね。Wキャストの罠怖い…。東宝さんも組み合わせでスタンプラリーするとか鬼ですわ。到底制覇することなんてできないんだけど、面白いから何度も観たくはなる。
1789-バスティーユの恋人たち-を観てきた①
4/11マチネを観劇してきました。
◆キャスト◆
ロナン:小池徹平
オランプ:神田沙也加
マリーアントワネット:凰稀かなめ
再演が決定してから楽しみすぎて徹ちゃんのFCにも入っちゃった。初演を観たあとロスが激しすぎて生きた心地がしなかったくらいハマっちゃったので再演は本当に嬉しかった。
初演と比べていくらか変更されてるところがあって分かりにくかった部分が納得できるようになっててよかった。逆に変わってなくて安心したところもあったり。印刷所でロナンがデムーランに顎クイするところとか、ラマールの客席いじりとか。
分かりやすくなったと言えばやっぱりロナンとオランプの恋かなー。初演は唐突すぎて若干置いてけぼり感があったけど、今回は2人がお互いにグッと惹かれあう様子が感じられた。あ、でもさやンプで観るのは初めてだから今度ねねンプで観るときに比べてみる方がいいか。とにかく徹ロナンとさやンプが可愛くて最高だった。初演で観た徹ロナン×ねねンプも好きだったけど今回のペアは可愛さが増してて悪くないなーと思った。
台詞も少し変わってて、革命の兄弟で「ようし、信じよう」が「嘘をつける顔じゃねぇな、信じよう」って変わってた。この変更は良かった。
ロナン:小池徹平
初演と比べて歌が上達してたのがよく分かった。正直、初演のときは声がちゃんと出てなくて聞き取りづらい歌詞があったのに今回はほとんどなくなってたから感情移入もしやすかった。純粋にかっこいいと思える役を観られるのが幸せ。べらんめぇ口調も薄まって自然な演技にになっててよかった。
”耐えてみせる”の歌声がすごく好きで「このロナンは拷問程度じゃ絶対折れないな」と思わせてくれる芯が1本通っている力強さを感じられた。それでもペイロールの「プチブルジョアたちは貴族に嫉妬していてお前が飢えている間に学問に励んでたんだぞ」という言葉が疑念の種を植え付けていると思うと、その後の印刷所でデムーランとロベスピエールが読んだ本の数を競ってたとか夜食にパンを齧りながら勉強してたなんて話を聞いたら彼らに対する反発も納得。
拷問シーンの焼鏝は叫び声が初演以上に生々しくなっててこっちまで苦しくなるくらい痛々しかった。でも好き←
最後に舞台の上からすべてを見下ろして笑顔で歌ってると本当にこの世にいないんじゃないかと思うくらい儚く見える。
父親を殺されたり、その仇に拷問されたり、オランプとは同じ平民なのに立場の違いでなかなか結ばれないし、やっと結ばれるかと思ったらバスティーユで父親の仇に殺されるしで結構報われず本当に革命の歯車の1つであって時代の波に飲み込まれた小さな命の1つを代表してるようで苦しくなった。
オランプ:神田沙也加
初めて観たけどすごく可愛かった。王妃への敬愛とロナンへの恋心の間で葛藤して揺れ動く様子が切なくて好き。王妃への忠誠心とか濡れ衣を着せてしまったロナンを助けにいく義理堅さのようなオランプの真っ直ぐなところと、怒りを原動力に自由を勝ち取るために革命に身を投じるロナンの真っ直ぐなところが似ているように感じた。だからこそお互いに初対面の印象は良くないのに惹かれあっていくんじゃないかと思った。一言で言うなら喧嘩ップル。
マリーアントワネット:凰稀かなめ
初演のときからかなめさんの演技が結構好きで、第2幕からの王妃としての務めに気付いてそれを果たそうとする姿がかっこいいと思う。王太子が亡くなったときの悲壮感もギュッと胸を締め付けられるようで苦しかった。王妃の務めを自覚して国から逃げず国王とともにあると決意する瞬間が本当に好き。自分の恋心を抑え込んで本来愛すべき人を改めて選ぶ姿は切ない。1つ残念だったのは”悲しみの報い”のソロパートのピッチを下げてたこと。初演でも高音で歌えてたと思ったけどそれじゃだめだったのかな。
今回からの新キャスト。第一印象は綺麗なお人形さんみたいな顔だなーという感じ。ダンス上手だし歌も悪くないんだけど何故かあまり記憶にない…。あ、ペイロールに顔踏まれてた。あと何度か観に行くからもう少しちゃんと観たい。
ダントン:上原理生
初演と変わらずいい声です。前より兄貴感が増してる気がする。ペイロール見た瞬間噛み付かんとばかりに飛び出そうとするロナンを押さえたりするところとか、ちゃんとその場を見渡してバランスを取るように動いてるように感じた。でも、革命に身を投じる情熱はしっかりあるのがグッとくる。
デムーラン:渡辺大輔
今回観た中で推しの徹ちゃん除いて1番変化を感じたのはデムーランだったかもしれない。歌がすっごく上手くなってた!前回ちょっと不安定だなーと感じていたのに全然なくなってた。寧ろ声質がすごく好き。ダントンの熱さとはまた違って穏やかさの中に情熱を秘めているような感じでかなり良かった。
自由について語るその語り口が理想論じみててロナンに若干懐疑的に見られてる感じとか、「同情しているよ」とか「兄弟のように迎えてやったつもりだ」とか地雷を踏み抜く勢いで傲慢な発言してるところとかちょっとズレてる感じが同じ平民でもロナンとの差を感じさせる。そりゃロナンに「父親を殺される悔しさがわかるはずない!」って反発されますわ。それもすごく好きなんだけどね。
ソレーヌ:ソニン
やっぱり力強い歌声は武器だよなー、かっこよさ感じる。ただ逆にもっと抑えるところは抑えた方がいいんじゃないかとも思った。多分他の作品でも度々観てるから思うのかもしれないけどパワフルすぎて聞いててすこし疲れちゃうんだよね。
アルトワ伯:吉野圭吾
妖艶さがパワーアップしててびっくりした。まさか媚薬があんなに光り輝くとは予想しないじゃん、普通。演じてる本人は真面目なんだろうけど思わず笑っちゃった。オランプへの執着が激しくて「オランプ逃げてー」って応援したくなるwいろんな意味で大好きだわ。
ラマール:坂元健児
初演と変わらず秘密警察の面白さと愛おしさは健在。アルトワ伯の催眠術にかかりやすすぎて目を隠しながらオランプを助けようとしたり、身代わりになって媚薬飲んだりして健気すぎるでしょ。でもオランプの眼中にはないっていう不憫さ。ロナンに銃を取られた上にそれがオランプに渡って突きつけられる不条理。秘密警察としての立場とオランプを助けたい気持ちの間で右往左往してるのがたまらなく好き。
この日の客席いじりは「生前はロン毛の似合う美人だったに違いない、頬骨の感じでわかる」でした。
ペイロール:岡幸二郎
初演のときより怖さが増してた。鞭捌きも焼鏝も迫力がすごくて徹ちゃんが小柄なのも相まって拷問シーンのロナンが本当にボロ布のように感じられて怖かった。兵士にも鞭が当たっちゃってたのはちょっと可愛かったけど。
フェルゼン伯爵:広瀬友祐
王妃に国外へ逃げるように進言しにいく場面でそれを断られて片膝をついたまま拳が震えていてグッと堪えた末に立ち上がって去っていくのが切なくて苦しくなるくらいだった。最終的に王妃とは恋人にはなれないのが分かっているだけにその前の場面を見てても切なくなる。
もう全部ひっくるめて1789大好き!早くもロスに陥って苦しい…。早く次の観劇日がきてほしいけど終わってほしくないとも思うジレンマ。今回こそDVD発売してほしい。